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OpenAIのmemory機能について思うこと

こんにちは、今日もLLMしてますか?


さて、今日は、OpenAIがテストを始めているmemory機能についてです。 (もうすでに一部の人は利用しているかもです。) https://openai.com/blog/memory-and-new-controls-for-chatgpt


どのようなものかというと、OpenAI曰く、

今使っている自分が使っているChatGPT が、いままで、チャットで話し合った内容を覚えおり、再度説明しなくても済むようになり、会話がよりスムーズになる機能です。

何かを思い出すように明示的に指示したり、何を覚えているか尋ねたり、会話や設定を通じて忘れるように指示したりできる優れものです。


どこに設定されるかというと、現状のsetteingsに、personalizeの項目が追加されて、OnOffが設定できるようになるとのことです。


これは、確かに便利で、より自分に寄り添ったAIができるという面があります。


ただ、memoryを持つということは、これだけにとどまらない私は考えています。

Generative Agents: Interactive Simulacra of Human Behavior

https://arxiv.org/abs/2304.03442 という論文があります。


間違いを恐れずにいうと、論旨は、 「GPTをベースにしたエージェントが相互作用(会話など交流)のある閉じた環境内で工夫をしてシミュレートしたら、人間らしく行動をしたよ。」とのことでした。


工夫というのが、まさにmemoryに関する部分になります。

今までの会話の履歴を全て保持して、日々、観察させ、計画させ、反省を行わせた部分が認知アーキテクチャの工夫になります。


これで、エージェントは、性格・好みなどをもって、目標に対して、一貫した行動を取るようになったとのことです。


つまり、ユーザに寄り添うだけでなく、ある種の認知の枠組み:性格や好みをエージェントが持つようになると、私は考えています。


そんな時代です。

今日はここまでです。



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